観光まちづくりに関わりたいけど、必要なスキルって何?
まちづくりを進めているけど、どうやってリードしていけばいいの?
そんなあなたにぴったりのセミナーが、この「 北の観光まちづくりリーダー養成セミナー」です。
まちづくりに必要な組織・戦略・手法・人脈づくりが学べるこのセミナーは、北海道が誇る人材養成システムです。最新の教育手法と革新的プログラムで楽しく学んで、北海道のまちづくりに新しい風を吹かせましょう。
北の観光まちづくりリーダー養成セミナー運営会議 座長
北海道大学 観光学高等研究センター 教授
敷田 麻実
2015年
1月
18日
日
ケースメソッド2日目。
昨日議論した方向性が、一晩寝かせたことによってどう発展するのか。
朝一で改めてそれぞれの情報を共有し、見直しをかける動きがみられます。
午前中の短い時間で、新しい方向性やアイディアをどう取り込んで、まとめていくか。
ここまでのグループワークで培った経験でどれだけ昇華できるかが見せどころ。
活発な議論がぎりぎりまで続きます。
議論をしつつ、プレゼン資料や発表用読み原稿をつくっていきます。
パソコンに向かいながら、細かな調整をする各グループ。
みな、最後の追い込みということで、笑顔はありつつも、真剣さは最高潮に。
そして最後のプレゼンテーションに。
前回、久保講師から指摘のあったプレゼンテーションのポイントを、各グループなりに咀嚼して工夫をしていました。
資料づくり、話し方など、「伝える」から「伝わる」プレゼンへの意識がレベルアップにつながっていると、はっきりと感じられる発表となりました。
しかし、そこはきたかんセミナー。講師や羅臼関係者から、各グループへ鋭い質問が飛びます。
具体的にはどこまで考えているのか、実際にやるとしたら課題があるがそれをどうクリアしようと考えているのか、実際の取組を想定して、現実的な落とし込みをどこまでできているのかが評価の分かれ目に。
回答に苦しむグループもあれば、しっかりと準備があって回答するグループもあり、グループの議論の深さが現れる結果となったと思います。
講評では、門井氏からグループワークのプロセス評価について、各グループの特徴を踏まえたコメントがありました。羅臼町の池上局長と福田氏からは、羅臼の観光まちづくりについて真剣に議論してもらったことの感謝と、多くの気づきを得ることができ、今後の地域活性化に活かしたいとの意思表明が、そして中村氏、脇山氏からは、マーケティングメソッドの活用などに関する評価やその重要性に関するコメントがありました。また、前回プレゼンテーションに関する授業を行った久保氏からは、今回のプレゼンテーションについては伝えたことが活かされて大変素晴らしかったとのコメントがありました。
そして、今井氏からいよいよ審査結果の発表。
上位3グループには、知床羅臼町観光協会より豪華賞品が贈られました。わざわざ羅臼町から駆けつけていただいた湊屋観光協会会長から賞品の贈呈と感謝の言葉をいただき、いよいよ最終講義へ。
敷田座長から、セミナーの学びに関する全体的な振り返りをしてもらい、改めてこの場で学んだことの意味や地域で活かすことの重要性を受講生たちに伝えていただきました。
そして修了式。
受講生38名のうち、37名が最後までセミナーを修了することができました。 北海道経済部・林観光局長から、修了にあたっての労いと今後の活動への激励の挨拶をいただいた後、敷田先生から修了生一人ひとりに修了証書を授与していただきました。
敷田先生からセミナーの総括をいただいた後、 受講生一人ひとり、このセミナーの受けての感想を述べてもらいました。
それぞれの学びにつながったこと、そして多くの仲間ができたこと。受講生にとってかけがえのない経験になったことが窺えました。終わった安堵感とやりきった満足感、そしてこれで終わってしまうことへの寂しさなどが混じりあいつつも、みないい表情で会場を後にし、謝恩会へと向かいました。
振り返りでも何度も出てきた、「学びで得たことを、実際の地域活動の場で活かしてもらいたい」というメッセージを胸に、修了生たちが、きたかん.netに参加しながら、それぞれの地域で今後さらなる活躍をしていくことを期待しています。
受講生のみなさん、本当にお疲れ様でした!
そして、それを支える講師、事務局、その他の関係者のみなさま、ありがとうございました。
2015年
1月
17日
土
5ヶ月という長い期間の集大成となる最後のセミナーがスタートしました。
これまで、いろいろな座学、グループワークを経て、様々なスキルやノウハウを学び、また疑似体験を通じてそれを磨いてきました。
最後のセミナーは、その総まとめ。知床羅臼町観光協会のこれまでの取組の変遷を整理したケース資料をもとに、今後の羅臼の観光まちづくりはどうあるべきかを考え、3か年のプロジェクトとしてとりまとめていくという、地域マネジメントをテーマとしたケースメソッドです。
冒頭は座学から。講師の北海道大学教育推進機構・今井氏から、本講義でのディスカッションポイントや評価方法についての説明の後、これまでの振り返りとなるマーケティングフレームや議論にあたって意識してほしい点などについて、改めて解説がありました。
その後、ケースの舞台となる羅臼町で観光まちづくりを推進する知床羅臼町観光協会事務局長・池上氏より、地域での取組について熱のこもったゲストスピーチ。実際の活動に裏打ちされた、大変な努力が垣間見える活動事例紹介には、受講生も熱心に聞き入っていました。
今井講師から示されたディスカッションテーマに沿って、最後のグループワークに臨む受講生。ここまでくると、事前課題の提出とともに、グループ内での情報共有、メール等を活用した事前ディスカッションを行うグループも多く、導入からスムーズに議論が進みます。
とはいえ、そこは実際の顔を合わせたディスカッションの空気の違い。新たな議論が巻き起こり、グループワークは活性化と沈静化を繰り返すことに・・・。
行き詰まったときにグループ内に流れる重たい空気、漠然と感じる壁。これをどう乗り越えるかが重要で、沈静化している中でも浮上のきっかけを捉まえて、うまく有意義な議論へと発展させられるか、ファシリテーターの手腕が問われるところです。
それでも、どのテーブルもある程度の整理は進んでいるよう。
明日は、本当に最後の一日。
すべてを出し切るプレゼンテーションを控えます。
このあと、各グループは夜遅くまで議論を続けることになるのでしょう・・・。
それぞれ悔いのないように、学んだこと、経験してきたことをすべて出し切って、素晴らしいアウトプットを生み出してもらい、それを今後の自らの活動につなげてもらいたいと思います。
2014年
12月
08日
月
セミナー2日目。
外は雪。朝は吹雪いていたところもあるようで、しかも、前日は遅くまで話合い(飲み会?)を開いていたグループもあるとのこと。スタートの9時に会場にきてくれるかな・・とドキドキして待っていたところ・・・、全員が元気な笑顔を見せてくれました。
この日はグループワークで作った「羊蹄山ふもと周辺の市町村の連携でつくる仕組み」をパワーポイントを使って発表します。
資料づくりは13時45分まで。
それまでに仕組みをつくり、プレゼン資料をつくり、発表の練習もしていかなければいけません。時間が経つにつれ、受講生の表情にも真剣さが加わります。
ワークが終わり、15分の休憩後、14時からは各グループ10分のプレゼンテーション。
温泉ソムリエを使った企画、90%が関東に出荷される高級ゆりね、アート、 スタンプラリー他、様々なキーワードが盛り込まれたイベントやツアーが発表されました。
講師からの講評後、観光まちづくりのポイントや、観光まちづくりリーダーに必要な視点などを、中村講師からお話しいただき、順位発表。
1位のBグループのリーダーが、最後に「苦しみましたが・・このメンバーだからこそ。次回はもっと頑張ります!」と感想と次回への抱負を話してくれました。
次回はいよいよラストの2日間。これまでの8日間の学びの集大成として、すべてを出し切ってもらうとともに、その後の活動に活かしてもらえたらと思います。
最後のセミナーに向け、講師、事務局も精一杯の準備をしていきたいと思います。
2014年
12月
06日
土
北の観光まちづくりリーダー養成セミナー、第6・7回目がスタートしました。
今回は、北の観光まちづくりリーダー養成セミナーの特徴の一つである、「ケースメソッド」をもとに学びます。
「ケースメソッド」とは、1912年に米国のハーバード・ビジネススクールで導入されたビジネスリーダー育成方法。著者の主観や分析を記載しない教材を使い、「正解が存在しない」講義の中で、改善や問題解決も含めながら学ぶというのが目的です。講義はディスカッションが中心。リーダーシップ開発や、多くのビジネス疑似体験を経験できる研修です。
今回のケースの教材は、「広域連携促進による観光まちづくりの可能性 シー ニックバイウェイ北海道 支笏洞爺ニセコルートについて」。
目的や特徴、運営体制や取り組みなどが紹介されている教材をもとに、今まで学んだマーケティングを活用し、「羊蹄山ふもと周辺の市町村の連携でつくる、この地域の魅力を感じてもらえる、楽しんでもらえる仕組みづくり」を グループで考えるのが今回のミッション。
1日目は、3つの講義からスタート。まずは、北海道の観光のデータの紹介と、そこから見えてくる観光客層などを、特別ゲストの佐川講師に講義いただきます。
続いて、シーニックバイウェイの様々なプロジェクトについて、中村講師からのお話。
最後に、脇山講師より、ケースメソッドを使った学びの可能性や、マーケティングを組み合わせたワークの進め方についての講義後、明日の14時までのグループワークがスタートです。
グループワークにもだいぶ慣れてきた受講生。時に笑顔で、時に真剣に、話し合いが進んでいきました。
今日は最後にもう一つ、1時間の「プロモーション」の講義。
デザインとは何か、プレゼンテーションとは何か?どうすると相手に伝わるのか?
プロモーションを「恋愛・結婚」に見立てた久保講師のわかりやすい話に、笑い声も響きつつ、明日のプレゼンテーションに向けた学びが続きます。
今日は18時で終了。明日は9時より、グループワーク再開です。
2014年
11月
17日
月
実施から1週間ほど遅れてのレポートとなりすみません。
先週無事終了した、地元学in占冠村の様子をご報告。
地元学2日目は、朝9時にスタート。
前の晩のお酒が残ってる・・・かと思いきや、みんな朝から元気です。
前日つくった地域資源カードをもとに、「交流プログラム」を作成。
イベント・ツアー、体験プログラム等、何でもよし。
必ず、自分たちがみつけた「地域資源」を入れることと、地元の人と参加者が交
流できる仕組みをいれることが条件です。
作成内容の発表まで、約3時間。自分たちの見つけてきた資源をどう活用するか?
皆真剣に、時には笑顔で、時には真顔で議論しています。
12時半からは、プレゼンタイム。
今回は、沼倉講師と敷田座長の他に、占冠村の中村村長はじめ、占冠村企画商工課長や村づくり観光協会の方など、占冠村からも4名が審査員として参加していただきました。
発表の持ち時間は5分。
どの資源にどんな魅力を感じたか?
ターゲットは誰で、どんなプログラムなのか?
プレゼン担当者が自分たちのイベントやツアーを審査員にアピールします。
どのグループも、「地元外の人=よそ者」ならではの視点で見て作成した、ユニークなプログラムで、占冠村の審査員の方達も、驚いたり関心したり、時には厳しいチェックも入ります。
プレゼン後の質問タイムでは、
「このプログラムが実現した場合、単価はどうなるのか」
「地元の食材を使うことは可能か?」
「ここの施設はこういう決まりがあるが、どうするのか?」
など、たくさんの質問をいただきました。
休憩後、沼倉講師より順位発表。
今回は占冠村より、上位3グループへ「しもかぷ工房」さんの木のクラフトのなべしきやタッチウッドなど、たくさんの景品を用意していただきました。
そして、なんと発表の場に、占冠村のご当地キャラクター「しむかっぴー」ちゃんも登場!!
かわいい仕草で、それぞれのグループリーダーに景品が手渡されます。
講評では、占冠村の方に、「どのグループも当たり前だと思っていたものに新しい視点を与えてくれて、とても感銘をうけたこと」などの声をいただきました。
最後に、北の観光まちづくり養成セミナーより、受講生の作成した地域資源カードやプログラムの模造紙を、占冠村に贈呈です。
「地元の方とお話できたことでいろいろな気づきがあった」
「フィールドワークがこんなに楽しいとは!」
「占冠村が大好きになった」
「視点を変えると、資源がたくさんあることに気づいた」
「私の町でも地元学をやってみたい」
振り返りの時間では、地元学の楽しさや地元の方との交流の奥深さなど、たくさんの声が飛び交いました。
次回セミナーは12月の第一週目。
新しいグループで、新しい課題に取り組みます。
どんな2日間になるか、今から楽しみです。